『真夜中クロニクル』凪良ゆうのボーイズラブ(BL)小説のネタバレ、感想レビュー

『真夜中クロニクル』凪良ゆう

凪良ゆうの『真夜中クロニクル』をご紹介します。

凪良ゆう『流浪の月』が 2020年本屋大賞を受章しましたね!

今回は今話題の凪良ゆうの

ボーイズラブ小説を取り上げたいと思います。

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あらすじ

光線過敏症の津田新名(ニーナ)は、太陽の光を浴びることができない。

そのせいで、子供の頃からずっと不自由な生活を強いられてきた。

いじめにあい、不登校になり、

ずっと引きこもって暮らしてきたニーナだったが

18歳のある夜、公園で人懐こい小学生真下陽光に出会う。

邪険にしたのになぜかなつかれ、ニーナの家に通ってくるようになる陽光。

病気のこと、周囲との軋轢、親の事情に振り回される不自由さ、

そういったものに辟易した二人は、星の綺麗な夜

逃走を計画するが‥‥。

歳の差カプ、年下ワンコ × 引きこもりのコミュ障

この本『真夜中クロニクル』は、エピローグとプロローグの他に

「真夜中クロニクル」

「月が綺麗ですね」

「LOVE SONG」

「NEW LIFE」

が収録されています。

「真夜中クロニクル」では、ニーナ18歳、陽光11歳。

「月が綺麗ですね」では、ニーナ23歳、陽光16歳。

「LOVE SONG」では、ニーナ26歳、陽光19歳。

「NEW LIFE」では、ニーナ27歳、陽光20歳。

それぞれの年齢での出来事が描かれていて、

年齢と共に、二人の関係性も徐々に変わっていきます。

病気で、コミュ障で誤解されやすいニーナと

明るく素直で、でもMな(笑)陽光の8年間の

彼らの悩みや迷い、そして若い二人の成長がまぶしいです。

ほんわりした優しくてゆるふわな表現

この『真夜中クロニクル』、光線過敏症という難病を扱いながら

ほんわりした優しい表現に癒されます。

例えばニーナが作曲する時の記述。

「自分の内から流れ出すものに、五感を澄ます。

骨や血からにじみ出るものが、

身体という枠線から逃げ出して空気にとけていく。」

鋭さはほとんどなく、やんわりとした穏やかさや癒しを含んだ

表現が上手いなあと思いました。

小説全体が優しさに包まれているのもそういう表現が

あちこちに見られるからかしれませんね。

ネタバレ(↓↓↓)

以下ネタバレですので、ネタバレ大丈夫な方のみ

文字の色を反転させてお読みくださいね。


18歳と11歳の時の衝動的な子供の逃亡計画はあっさり失敗。

7歳の歳の差もあり、自分の幼さに焦りを感じる陽光俳優の仕事もなかなか目がでません。

それに引き換え、ニーナは好きな音楽を仕事にして、少しずつ仕事もくるように。

カッコ悪い自分をニーナに見せたくない陽光は、ニーナと距離を取ることにします。

そして、ニーナはそんな陽光に寂しさと不安を感じつつ、話し合うこともできず。

それでもお互いへの変わらぬ愛情を支えにして、共に歩む道を選択します。

個人的に笑ったのは、素直で明るい陽光のM体質!!!

初対面でニーナに

「死ね、ボケ」

言われて、小学校5年生で「背中がびりびりした」陽光(笑)。

キミね。

そういうタイプは悪い女に引っ掛かったりするから気を付けてね~www

呪いのわら人形「せっかくのプレゼントだし」って、笑顔で貰ってくキャラは君しかいない!!!

まとめ

『真夜中クロニクル』は、年下ワンコと引きこもりのコミュ障の歳の差カップルが主人公。

ほんわか優しい気持ちになれるボーイズラブ小説です。

気持ちがやさぐれた時にオススメです。

癒されますよ。

※最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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