『痩せゆく男』スティーヴン・キングのホラー小説の感想レビュー

スティーヴン・キング『痩せゆく男』

スティーヴン・キングの『痩せゆく男』をご紹介します。

1984年にリチャード・バックマン名義で発表されたホラー小説です。

肥満だった中年弁護士が、ロマの呪いをかけられ日に日に痩せていくホラー小説です。

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あらすじ

中年弁護士ビリー・ハリックは、ある日運転中の不注意でロマの老婆をひき殺してしまいます。

事故後、彼は裁判所の判事と警察署長に便宜を図ってもらい、おとがめなしとなりました。

しかし、裁判所から出たところで、歳老いたロマが彼を待っていました。

高齢のロマ、レムキはハリックの頬にそっと触れ

「痩せていく」

とささやきます。

そして、それ以降ハリックは急激に痩せていくことに。

食べても食べても太りません。

体重はどんどん減り、ガリガリに痩せていくハリック。

医者のマイケル・ヒューストンは原因を突き止められません。

恐怖にかられたハリックはロマの呪いを確信し、知り合いのイタリアン・マフィア、リチャード・ジネリに頼んで反撃に出ますが‥‥。

リチャード・バックマン名義

スティーヴン・キングは一時期、

「スティーヴン・キング」というブランドを気にせず自由に書けるようにするため

(出版社はキングのブランド名を大切にしたい方針だったよう)

「リチャード・バックマン」名義を使っていたそうです。

でも、一部の熱心なファンには見破られていたそうで、コアなファンはすごいですね!

『痩せゆく男』の本文中に、ロマの呪いについて語るハリックを指して

「スティーヴン・キングの小説みたいな口ぶり」

という表現があって可笑しかったですwww

魅力的なキャラ、ジネリ

ロマの呪いを扱ったホラー小説は結構あります。

でも、この小説が他と違うのは、マフィアによる派手な反撃があること。

しかも、マフィアのリチャード・ジネリが非常に魅力的なキャラになっていて面白いです。

ハリックの家族や主治医がハリックを狂っていると非難する中でジネリは、唯一ハリックに対して親身になってくれて

相談にのってくれる頼もしい存在です。

ユーモアのある愉快な男でもあります。

同時に、目的のためには暴力も厭わない恐ろしい男でもあります。

トム・ホランド監督の映画「痩せゆく男」


1996年トム・ホランド監督で映画化されました。

主演キャストは

ビリー・ハレック : ロバート・ジョン・バーク(樋浦勉)

リチャード・ジネリ : ジョー・マンテーニャ(池田勝)

ジーナ・レムキ : カリ・ウーラー(勝生真沙子)

ハイディ・ハレック : ルシンダ・ジェニー(高島雅羅)

112キロの肥満体の巨漢が急激に痩せて57キロになっていく映像が凄いです!

特殊メイク? CG?

あっと会う間に痩せて、病的にやつれていく姿が怖いです。

ラストが小説と違います。詳しくはネタバレ(↓↓↓)で。

ネタバレ(↓↓↓)

以下ネタバレですので、ネタバレ大丈夫な方のみ文字の色を反転させてお読みくださいね。

レムキへの反撃を開始したハリックはリチャード・ジネリの助けを借りて、レムキのひ孫を脅し、レムキから呪いを解く方法を聞き出すことに成功します。

ただし、それはハリックが受けた呪いを他の人間に肩代わりさせる方法でした。

つまり、レムキから貰ったパイを他の誰かに食べさせることで、呪いをパイを食べた人間に移すというものでした。

ハリックはパイを自宅に持ち帰り、妻に食べさせようとします。

しかし、計画が狂い、妻だけでなく娘までがパイを食べてしまいました。

絶望したハリックは自分もパイを食べる決意をします。

小説のラストは上記(↑)のとおりですが

一方、映画のラストは

妻と娘にまで呪いが移ってしまうところまでは同じですが、ちょうど訪ねてきた医者のマイケル(妻の浮気相手?)にも呪いをうつしてやろうと、ハリックがほくそ笑んだところで終わりです。

映画は小説とは違うラストになっています。

小説のラストは悲しいけれど、映画のラストは、悪意の感じられる後味の悪いものになっています。

ま と め

ロマに呪いをかけられて、食べても食べても痩せてゆく恐怖を描いたスティーヴン・キングのホラー小説。

スリルも、派手なアクションもある上質のエンタメになっています。

成人病予備軍の読者層にとっては特に、身につまされるスリル満点の物語ですw

※最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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