『シンプル・プラン』スコット・スミスの傑作スリラー小説の感想!ネタバレあり!

シンプルプラン

今回は、スコット・スミスの『シンプル・プラン』をご紹介します。

とても読みやすく、そして、

読むのが止められなくなる凄いサスペンス小説です!

スティーヴン・キングのお墨付きもある傑作です!

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あらすじ

ハンク・ミッチェルはオハイオ州北部の片田舎で妻と二人で暮らしています。

7年前、農場を営んでいた両親は借金を苦に自殺。

ある年の大晦日、両親の墓参りのため、

ハンクは兄ジェイコブとその友人ルーと一緒に車を走らせていました。

そして、突然道路に飛び出した狐を追って森に入り、

墜落した飛行機に出くわします。

機内でパイロットの死体と440万ドルの現金を見つけた3人は、

金を山分けするため、警察には通報しないことで合意。

その瞬間、彼らの運命は予想外の方向へ転がり始めました‥‥。

主人公が滑らかに静かに、そして一気に狂っていくストーリー展開

するする読めるノンストップなサスペンス小説。

577ページがあっという間です!

現金を3人で山分けにするというシンプル・プランを立ててから

芋づる式にどんどん悪いことが起きて、

膨れ上がる不安と猜疑心が3人を追いつめ、

3人は雪だるま式に次々と罪を重ねていきます。

440万ドルの現金を失う恐怖。

逮捕されることに対する恐怖。

仲間に裏切られる不安。

自分以外の2人の仲間が結託して自分を陥れる可能性への恐怖。

不安と恐怖と猜疑心のトリプル攻撃で、

人の理性なんてあっという間に消滅します。

自分と家族を守るためと思って選ぶひとつひとつの選択肢が

更に事態を悪い方へと運んでいきます。

そのストーリー運びが実に滑らかで、

尚且つジェットコースターになっていて、本当に天才的です。

もし、自分がハンクだったらどうするか?

多額の現金を前にして、信用できない兄の友人と

それから、優しいけれど精神的に弱い兄と、

3人で秘密を共有することになったら?

色々な場面で選択を迫られる一瞬一瞬に、果たして正しい行動がとれるだろうか?

そんなことを考えざるをえない内容です。

この項目(↓↓↓)にはネタバレがあります!!!

ネタバレ大丈夫な方のみ、文字を反転させてお読みください。

現金を見つけた当初は、警察に通報する以外の選択肢があるとは思いもしなかったハンクが、実にあっさり倫理観を捨て、やがて人の命も簡単に奪うようになります。

しかも、自分のことを罠にはまった被害者だと思っていて、罪悪感もほとんどなく

「ぼくも人殺しだよ。人殺しだからといってどうというものでもないさ」

と、さらっと言うシーンには心底ゾッとさせられました。

相手が一緒に育った兄弟であっても、殺すことにほぼ迷いがないハンク。

人間って、怖いですね。

でも、そんなハンクも最初から「悪と承知で悪の道に入る」のではなく「ただ、幸せになろうとして、それが良いことだと思い込んで、誤ってその道を選」んでしまうのです。

サム・ライミ監督で映画化「シンプル・プラン」

1998年、サム・ライミ監督で同じタイトルで映画化されました。

主演はビル・パクストン。

ストーリーは、多少原作と違う部分もあります。

例えば、小説のエピローグ部分は映画にはありません。

生活の厳しさと、真冬の厳しい自然が視覚的に理解できるのは映画ならではです。

映画もあわせていかがでしょうか?

ま と め

一旦読み出したら止まらない、まさにジェットコースター・ストーリー。

577ページがあっという間の手に汗握るサスペンス小説です。

ごくごく普通のサラリーマンが、大金を前にしたらどうなるか?

しかも、それが足のつかないお金だったら?

もしあなたがハンクだったら、どうするでしょうか?

『シンプル・プラン』を読んで、思いを馳せてみませんか?

※最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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