『ブロークバック・マウンテン』アニー・プルーの小説と映画の感想

『ブローくバック・マウンテン』アニー・プルー

今回は、アニー・プルーの1997年発表『ブロークバック・マウンテン』をご紹介します。

1998年に全米雑誌賞とO・ヘンリー賞を受賞した短編小説です。

2005年にアン・リー監督により、映画化されてとても有名になりました。

ワイオミング州の美しく厳しい自然を背景に繰り広げられる

男同士の悲恋物語で、とても心に残る名作です。

あらすじと感想、映画についてもご紹介します。

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あらすじ

1963年夏、イニス・デルマーは、ブロークバック・マウンテンで

羊の放牧地で羊の管理と保護の仕事を請け負うことに。

厳しい山での生活を共にすることになった相棒は、ジャック・ツイスト。

どちらもまだ20歳になっていませんでした。

自然の中での二人きりの暮らしはお互いを急速に結び付け

静かで満ち足りた幸福感をもたらします。

しかし、やがて夏が終わり、二人はそれぞれ別の仕事に赴き、

イニスは結婚し‥‥。

ブロークバック・マウンテンの厳しい自然と現実

この小説は、別名カウボーイ州と言われるワイオミング州が舞台です。

ブロークバック・マウンテンは実在しませんが、

ワイオミング州の山々って、ページ上部のアイキャッチ画像がワイオミングの山々です。

綺麗ですよね~。でも、見てる分には綺麗で素敵だけど、

イニスとジャックみたいにそこでひと夏ずっと羊と一緒に野宿するとなったら

ちょっと大変そう(^o^;)。小説のタイトルの「ブロークバック」というのも、

翻訳者によると「重荷を背負わせる」とか言う意味だそうです。

作中の「ブロークバック」は山の名前だけど、

単に山の名前というだけではなく、当然厳しい現実の暗喩でもあります。

山の自然も厳しいけど、本当に大変なのは人間の差別や偏見。

性的マイノリティであることが命にかかわる問題であって

そのなかで自分を偽りながらどうにか生きていかなきゃならない人生って、

ごっつハードモード。

恋愛を燃え上がらせるのは「障害」だと思うけど、

今回の障害、ハードル高過ぎやん(^o^;)。

特にイニスの父親が関わった殺人事件、めっちゃ辛すぎ(T-T)

でも、それだからこそ純愛が美しく昇華されているんですよね。

骨太で無骨な独特の文体が物語とマッチ

骨太でドライな独特な文体で書かれていて、

それが作品の内容に似合ってるかなと思います。

素朴でごつごつしていて、無骨なテイストです。

同時に、乾いているけど熱いみたいな印象を受ける文章です。

是非堪能してみてください。

それからこれは、どうでもいい素朴な疑問なんだけど

黄門(コウモン)様を英語圏では「薔薇のつぼみ」、

日本語圈では「菊」という風に、花にたとえるのは何故なんでしょう?(笑)

人類にとって、

黄門(コウモン)様は花を連想させる「何か」があるんでしょうか?w

2005年アン・リー監督にる映画化

ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞(グランプリ)を受賞。

ゴールデングローブ賞(作品・監督・脚本・主題歌賞)、

ニューヨーク批評家協会賞(作品・監督・主演男優賞)受賞。

2006年のアカデミー賞では、監督賞、脚色賞、作曲賞の3部門受賞。

そうそうたる受賞歴の非常に評価の高い映画です。

イニス役はヒース・レジャー、

ジャック役はジェイク・ギレンホールが演じました。

叙情的でとても美しい仕上がりです。

映画は、原作よりもピュアで綺麗な悲恋ものになっています。

原作は、綺麗なだけではいられない、リアルな生活に近い妥協や欺瞞、臨機応変さがうかがえます。

その違いも合わせて楽しんでいただけたらと思います。

ま と め

『ブロークバック・マウンテン』は、美しい自然を舞台にした

無骨でドライな作風の悲しいラブロマンス小説です。

82ページ程の小編なので、ちょっとした空き時間にすぐに読めますよ。

休憩のときにでもいかがでしょうか?

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