タイの本格サスペンスBLドラマ「Manner of death the series/マナー・オブ・デス・ザ・シリーズ」をご覧になったことはありますか?
主演はMaxTul。
「Bad Romance」「Together With Me」「Together With Me Next Chapter」で共演した実績のある、相性抜群の2人が演じるメインカプは大人の魅力満載で鳥肌ものです。
2021年1月20日、現役ドクターSammon執筆「Manner Of Death(マナー・オブ・デス)」の原作小説日本語訳が発売になりました。
2021年1月25日現在アマゾン限定で、期間限定書き下ろしイラストデータが特典でつきます。
■この記事はこんな方にオススメ |
・「マナー・オブ・デス」原作小説のネタバレあらすじを知りたい ・ドラマとの違いも気になる |
■この記事でわかること |
・「マナー・オブ・デス」原作小説のネタバレあらすじ ・ドラマとの違い ・原作小説続編情報 ・感想レビュー ・ドラマの日本語字幕配信情報 ・視聴方法など ・ブルーレイBOX |
※Manner of Death(死亡の種類)とは死に至らしめる特定の状況であり、「病死及び自然死」「事故死」「自殺」「他殺」「不詳」 などがある。
引用:RakutenTV
原作小説『Manner Of Death』日本語訳
原作小説ネタバレあらすじ
『Manner Of Death/マナー・オブ・デス』は本編と「補章」に別れています。
本編はテーンバンの物語。
「補章」はソラウィットとタットの物語です。
本編(テーンバン)

バンはタイ北部の静かな町で監察医の職について2年。30歳。
バンコク生まれでバンコク育ちのバンにとって、新天地は穏やかで住みやすい場所でしたが、女性との恋愛は長続きしません。
ある日首を吊った若い女性ジェンジラーの死体が発見されます。
検死を行ったバンは自殺を装った他殺と判定。
しかし、何者かによって「自殺」と断定する検案書を書くように脅されます。
バンはジェンジラーを殺したのは彼女の恋人のテーンではないかと考え調査を開始。
テーンは県内最大規模の塾を経営しているオーナーであり塾講師。26歳。
やがてバンの親友プート検事も誘拐、殺害され、バンは危機感を募らせます。
しかし、脅迫者に襲われたバンを助けたのは第一容疑者であるテーンでした。
バンはテーンへの疑惑を感じながらも惹かれていきます。
プートの兄ポーはプートを殺害したのはテーンだと考え、テーンを自主させようとしますが、揉み合っている内にテーンに殺されてしまいます。
その後、ジェンジラー殺害の犯人は、プートとルンティワーの二人であったこと。
プートを殺したのはルンティワーであったことが判明。
ルンティワーがプートを殺したのは仲間割れ。
プートがジェンジラーを殺した動機は恋愛関係のもつれ。
そして、ルンティワーとジェンジラーは遺産相続で揉めていたことがわかりました。
ポー殺害の事件後 、バンはバンコクへ戻ります。
テーンは一旦は逮捕されたものの正当防衛が認められ、バンを追ってバンコクへ。
数ヵ月後、バンはニューヨークへ留学。
元カレとの因縁もようやく断ち切って、遠距離恋愛ではあれ、テーンとのステディな関係に踏み出すことができました。
補章(ソラウィット×タット)

ソラウィットはある夜路上でギャングに襲われました。
彼を助けたのは、意外にもギャングのリーダーで、眼光鋭いタット。
後日ソラウィットはテーンの経営している塾でタットに再会します。
バンの失踪がギャングに関係しているかもしれないと思ったソラウィットは彼を尾行。
トラブルに巻き込まれそうになったところをまたしてもタットに助けられます。
2歳年上のタットにほのかな恋心を抱いたソラウィットでしたが、タットが女の子と一緒にいるのを目撃。
ソラウィットはタットの前から姿を消します。
しかし、夜しょんぼり帰宅したソラウィットを待っていたのはタットのストレートパンチでした。
「なんで逃げたんだ」
「彼女がいる人に近づくのはよくないから」
タットはソラウィットを「殺っちまおうかと思って」たそうだけど、「かわいいから」止めたそう。
「殺すぞ」言われてときめく末期的症状のソラウィット(笑)。
ソラウィットがタットの彼女だと思った女の子は、タットの親戚でした。
嫉妬深いタットにバンに会うのを止められたりしながらも、職業訓練学校に通うタットの送り迎えを毎日欠かさない忠犬ソラウィットなのでした。
ドラマと原作小説の違い
ドラマがまだ放送中ですが、ドラマのエピソード9までの時点での原作小説との違いを紹介します。
※ドラマと原作で登場人物の名前の表記が多少違いますが、ここでは原作小説日本語訳の表記に合わせます。
ドラマ | 原作小説 | |
冒頭のバーでの、テーンとバンのキスシーン | あり | なし |
バンの元カノ登場 | なし | あり |
バンの元カレ登場 | なし | あり |
テーンの母親 | はじめから死亡 | 生存、その後死亡 |
バンの兄の登場 | なし | あり |
記者パットの登場 | あり | なし |
司令官、議員の登場 | あり | なし |
女子高生ナッティ、ナムの登場 | あり | なし |
人身売買 | あり | なし |
麻薬 | あり | なし |
違法クリニック | あり | なし |
テーンの家での同居 | テーンバン同室 | テーンバン別室 |
ジェンジラー | バンの友人 | バンとは面識がない |
プートの死亡原因 | アドレナリンの注射 | 青酸カリ |
全体的には、ドラマは登場人物も豊富で、麻薬や人身売買が絡んだダイナミックな展開。
原作はテーンとバンの内面に焦点を当てたパーソナルな展開になっています。
ところで、ドラマでタットが着ていたグレーのシャツ。
ちょっと制服っぽいなあと思ってたんだけど、原作には職業訓練学校(日本の高校~短大レベルに相当するらしいです)のグレーのシャツを着ているタットの描写がありました。
そっか、あれは職業訓練学校の制服やったんかな?
ちなみにタットの年齢は20歳。
18歳のソラウィットより2つ年上です。
現役ドクターならではの豊富な知識とリアルな解剖、検死描写

「Manner Of Death」の魅力はなんといっても、現役ドクターならではの豊かな知識に裏打ちされた検死や解剖の描写です。
どういう症状や痕跡によって、どういう推理ができるのか、非常に面白いです。
例えば、腕の内側にできた打撲傷は武器を持った加害者から身を守ろうとしたできた可能性があるとか、甲状軟骨の骨折、喉頭の破壊は首吊り自殺では見られないとか、リアルな検死の様子が描かれています。
背景描写がほぼない独特の文体
ほとんどの小説は背景描写があります。
例えば、雨、風などの音、匂い、空気の流れ、植物などの色彩、服や身の回りのものの肌触りなどなど。
そういった外界の描写が隠喩、暗喩として働いて小説の世界観を詩的に作り上げていきます。
でも「Manner Of Death」にはほとんどそういう描写がありません。
あるのは登場人物の言動と感情のみ。
こういうスタイルの小説はちょっとびっくりしたし、慣れるのに少し時間がかかりました。
でも慣れてしまえば、小説の世界に入り込んで一気に楽しく読めました。
感想レビュー
本編(テーンバン)

本編はテーンとバンの物語です。
テーンとバンの関係性は、ドラマ前半は駆け引きめいた会話が多かったですが、原作はそうでもありません。
ドラマと違ってこれまでのバンの恋愛遍歴や、バンが兄に抱いているコンプレックスなども描かれているのが面白いところ。
特に元カレとの関係がこじれていて、バンの中で忘れられない傷になっているのは重要ポイントです。
そして、時折それが表面上に浮上してバンに害をもたらします。
一方テーンはコントロールフリークなバンを理解していて、上手にフォローしたり、振り回されたりしていて微笑ましいです。
主演のMaxTulは本当に原作のイメージぴったりです!
補章(ソラウィット×タット)

「補章」はソラウィットとタットの物語なんですが、これが身もだえする程かわいい!
狂暴な山猫タットに殴られながらもドキドキしちゃうM(?)わんこソラウィット(笑)。
しかも方言! ソラウィットのキャラにぴったり!
「しったげかっこいい」!
オタクを殺す気だべか?!
ソラウィットは今は受験前で長身細身のガリ勉くんかもしれないけど、もう少し大人になったらたくましくなりそう。
タイで2021年6月発売予定の続編では、バンコクの医大に入学すると同時に、タットもバンコクへ一緒に連れていく位だからおっとりしてるように見えて、実は結構やり手かもと思うだ。
素敵な攻めに成長してくれそうな予感がすっだ(///∇///)
ドラマ日本語字幕配信情報
配信情報は、こちらです。
(「Manner of Death」エピソード1の紹介ページの、該当項目に飛びます。)
キャスト

Dek-Dで今すぐ無料で原作が読める
「Manner Of Death」原作小説の一部が読めます
Dek-Dで2020年12月15日現在、原作の一部が読めます。
タイ語です。
リンクはこちらです。
自動翻訳で日本語で読めます。
2021年半ばに続編小説も出る
タイでの話になりますが、2021年半ばに続編が出るそうです。
一部がDek-Dで読めます♪
日本で出版されるかどうか分からないので、できるだけDek-Dで読んじゃうのもありかと思います。
リンクはこちらです。
ブルーレイBOX
2022年1月14日発売。
封入特典
初回限定版特典:ポストカード3枚組
封入特典:20Pブックレット
特典映像
メイキング 他
まとめ
タイのBLドラマには珍しい本格クライム・サスペンスBLドラマ「Manner Of Death」の原作日本語訳が発売されました。
小説は小説、ドラマはドラマでそれぞれの良さがあります。
ドラマには原作にいない登場人物がたくさん出てくるし、犠牲者も犯罪も違う部分もあるので、別物として楽しめます。
原作にはドラマにはないバンの恋愛遍歴の記述があります。
ソラウィットとタットの短編もめちゃくちゃキュート!
もし良かったら、ドラマも原作も両方試してみませんか?
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。