「グリーンブック」ヴィゴ・モーテンセン主演映画の感想レビュー

「グリーンブック」映画

2018年ピーター・ファレリー監督の映画「グリーンブック」についてご紹介します。

ヴィゴ・モーテンセン主演の、差別と友情を描いた心に響く感動的な映画です。

アカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚本賞の3部門受賞。

トロント映画祭観客賞受賞。

およびゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞も受賞し、マハーシャラ・アリはゴールデングローブ賞の助演男優賞を受賞しました。

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あらすじ

1962年、人種差別が当然のこととしてはびこり、同性愛が犯罪だったころ、アフリカ系アメリカ人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリーは、粗暴な用心棒トニーを雇います。

人種差別が根強いアメリカ南部への演奏旅行は、チャレンジングな試みでした。

雑多なトラブルに対処できる経験豊かな運転手兼ボディーガードが必要だったのです。

旅立つ前にトニーはグリーンブックを貰います。

グリーンブックは、アフリカ系アメリカ人が利用できるガソリンスタンドやモーテル、レストランなどが紹介してある旅行者のためのガイドブックでした。

綺麗好きで品がよく穏やかでもの静かな性格のドクター・シャーリーと、口が悪く乱暴なトニーは正反対のキャラクター。

最初は衝突していた二人でしたが、一緒に演奏旅行を続ける内に次第にお互いを理解するようになっていきます‥‥。

メインキャスト

(※ Wikipediaを参考にさせていただきました。)

北欧系の外見のヴィゴ・モーテンセンですが、今回はイタリア系アメリカ人を演じています。

髪を黒くしてかなり体重を増やして役作りをしていて、本当にイタリア系に見えます(笑)。

「イースタン・プロミス」や「ロード・オブ・リング」の時と全然違う!全く別人!

ヴィゴ・モーテンセンって凄いなあ!

実話を元にした映画

映画「グリーンブック」の脚本は、トニーの息子であるニック・ヴァレロンガとファレリー、ブライアン・ヘインズ・カリーが務めています。

ドクター・シャーリーのアメリカ南部へのコンサートツアーの記録や父親から聞いた話を元にして脚本を書いたそうです。

どこにも属さない孤独感

1960年代当時、アフリカ系のクラシック・ミュージックのピアニストは非常に珍しい存在だったそうです。

アフリカ系は、低賃金のブルーワーカーがほとんどで、レストランやホテルも白人用と黒人用に分かれており、住み分けがなされていました。

ドクター・シャーリーは、白人用のレストランやバーには入れません。

じゃあ、黒人用?ということになりますが、アフリカ系には非常に珍しいクラシック・ミュージックのピアニストとなると、他の黒人とも馴染めない部分があります。

更に 当時犯罪とされていた同性愛者となると、その孤独感はいかばかりでしょうか。

ドクター・シャーリーが

「俺はは白人でもない、黒人でもない!

男でもない、女でもない!」

と叫ぶシーンは胸が痛かったです。

差別から友情 へ

映画の冒頭では、アフリカ系の人が使ったグラスをトニーが捨てるシーンがあります。

その後、トニーは、ドクター・シャーリーの運転手兼ボディーガードに。

しかし、元々がさつなトニーは几帳面なドクター・シャーリーのダメ出し(ポイ捨て禁止とか)に最初の内はイラッとします(笑)。

でも、トニーが奥さんに書く小学生レベルの味気ない手紙を、ドクター・シャーリーがロマンティックな文面になるようにアドバイスすることで、二人の距離が縮まります。

ドクター・シャーリーが逮捕された時も懸命に助けようとするトニー。

差別を受ける苦しみを目の前で見て、ドクター・シャーリーの痛みに寄り添います。

まとめ

人種差別、同性愛への社会的糾弾と、人種を超えた友情を描いた人間ドラマです。

見ごたえのある、そして心が暖まる映画です。

ユーモアを交えて描かれているので、全体として重くなりすぎないテイストです。

ぜひ一度ご覧下さい。

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